
病院への搬送途上に限り、傷病者に対し救急車等にて救急救命処置を施し、速やかに病院へ搬送する事を目的とした国家資格。
海外では以下のように呼称されています。
米Emergency Medical Technician(EMT)
英Emergency Medical Technician Paramedic(EMTP)
日本ではCPAOA(到着時心肺停止)の社会復帰率の低さから、救急医療の強化が求められ、それに応じて救急救命士が法制化されました。
これは、医師の指示のもとに輸液ルート確保、食道閉鎖式チューブ等による気道確保、電気的除細動が認められる資格です。
また2004年7月から、病院にて30症例の気管挿管の実習を修了した救急救命士には気管挿管が認められました(気管挿管認定救急救命士)。
さらに2006年4月から講習および実習の後、強心剤(アドレナリン)の薬剤投与を行うことが認められました(薬剤投与認定救急救命士)。
位置づけ
救急救命士法第2条にて「厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に、救急救命処置を行うことを業とする者」と記されています。
全国の自治体の消防機関に配置される救急隊の救急車に、常時最低1名乗車させることを目標とされています。
救急救命士が活動する為の構造を有した救急車を高規格救急車と呼ばれています。
救急救命士教育施設協議会
http://www.sho-oh.ac.jp/jesa/index.html